こんにちは。
CHIKAKOです。
あなたは、友人や親しい人があなたの元から離れていった経験はありませんか?そして、なんとも言えない寂しさやどうして?という気持ち、もしかしたら「悔しい」とか怒りにも似た感情を感じることがあったかもしれません。また、あなたはその人に対して「何か気を悪くするようなことをしてしまったり、言ってしまったのだろうか?」そんなことも考えるかもしれません。
そこで今日は、そんな気持ちを振り返りながら、「決してあなたが何かしたから、人が離れていったわけではない」ということを、お伝えしたいと思います。
1.人が離れる理由は、必ずしも自分のせいではない

人があなたから離れていく理由は、必ずしもあなたのせいとは限りません。今ここで人が離れる時について、どうしてだろう?とか何か悪いことしたかな?とか考えるような思慮深いあなたであるならば、まずあなたのせいで人が離れていったわけではない、と考えるのが自然です。
ではなぜそう考えられるのでしょうか。
私の体験を、例としてお話ししてみます。
<私の体験談>
私が大きな病気を経験した当初、とても心の支えになってくれた友人が二人いました。
でも、一昨年の年末に私は公認心理師の先生にカウンセリングを受けて以降、その友人二人ともが私の元から離れていったのです。実は私は毒親育ちで、子供の頃からずっと心の深い場所に苦しみを閉じ込めたままでいました。その「苦しみから解放されたい」という一心で、毒親からの脱却を目的としたカウンセリングと講座を受講したのです。
カウンセリングを受けることで、日々楽にリラックスして生きていけるようになった経緯を書いています。
そして、カウンセリング中のある出来事をきっかけに「私はまったく悪くなかった」という感覚が腹落ちし、過去の苦しみの理由や苦しかった原因の紐が解けていったのです。さらに、自分への信頼や自己重要感、自己肯定感などが回復し、素直になれたり、自分のことを好きになれたり、何よりも私が感じたことや言いたいことがその場で言えるようになりました。
友人や周りの方たちにも私の考えや感じたこと、心から湧き出る言葉を素直に伝えられるようになったのです。するとある日、友人の一人から「CHIKAKOさんと一緒にいるのがしんどくなったから、距離を起きたい」そう言われました。新しい人たちと一緒に進んで欲しい、と。そして、手紙を出した友人からは返事がなく、毎年いただいていたお誕生日のメッセージも届かなかったのです。
正直、とても寂しかったです。何か私が悪ことをしたのかな?ってまず考えましたが、でもそんなことはしていない。そして、ぐるぐるといろんな気持ちが巡った後、「もしかすると、カウンセリングを受けることで何か私が変わったのかもしれない」そんなふうに思ったのです。夫には私のことを「魔法が解けたみたいに穏やかになった」そう言われました。いちばん身近な夫が、私のことをそう感じているのであれば、確かにそうかもしれない。そう思った途端、もしかして、私は本当に成長したのかもしれないと思ったのです。
2.成長がもたらす人間関係の変化

では、なぜ自己成長すると人が離れていくのでしょうか。それは、自分の心と向き合って、これまで見ないようにしていた深い傷を癒していくと、ものの見方や人との接し方が少しずつ変わってくるからです。その変化はとても自然で健全なものですが、以前の自分と関係を築いていた人にとっては、「何かが変わってしまった」と感じることがあります。その結果として、距離ができてしまうことがあるのです。
私は、自分の抱えていた問題と深く向き合うために、カウンセリングを受けました。自分自身と向き合うということは、子供の頃からの傷に触れなければならず、決してそれは心地のよいものではありませんし、「認めたくないことに向き合うこと」でもあります。しかし、その自分の傷を知り、感じ、癒すことで、私の心は少しずつ健やかになっていきました。今まで問題だと思っていたことが問題でなくなったり、心が軽くなり、日常の生活自体がリラックスして心地よく感じられるようになったのです。そして、私の場合、自己肯定感や自己重要感の低さからくる「自身のなさ」や「周りの人たちへの怯えや怖さ」がずっとありました。しかし、自分自身との向き合いを重ねたことでそれらの気持ちが和らぎ、ものごとの受け取り方も素直で健全なものへと変化していきました。
このような私の変化が、夫に「魔法が解けたみたい」と感じさせたのかもしれません。自分と向き合い、癒され、健やかな自分になるということは、周囲との関係性にも必ず影響するのです。
<私の体験談>
私から離れていった友人の一人は、長年、既婚者との関係を続けていた方でした。友人はいつも明るく元気に振る舞っていましたが、どこか無理をしているようで、自信のなさがにじみ出ているように私には見えていました。そして、なぜその友人はいつも既婚者を選ぶのだろう?と、疑問を抱くこともありました。
既婚者との関係を続ける人には、「依存心が強い傾向がある」と言われることがあります。依存心が強い人にとって、自己と向き合うことは非常に苦しいことでもあります。他者の承認や愛情でその隙間を埋めようとする行動は、一時的には心の痛みを和らげるかもしれませんが、根本的な問題には決して向き合うことができません。これは、「自己肯定感の低さや、自己との向き合いから逃げてきた」という側面があると私は考えています。だからこそ、私自身が自分の傷と正面から向き合い、変化していく姿が、友人にとっては「居心地の悪いもの」に映ったのかもしれません。私の「自己成長」が、友人の心の奥にある見たくない部分に触れるような存在となってしまった――そのことが、友人が私から離れていった理由の一つとして考えられるのではないでしょうか。
もう一人の友人についても、思い当たることがあります。私が友人に出した手紙には「友人の幸せを心から願っている」ということを素直に書きました。ですが、以前の私とは違い、自分に自信を持って発したその言葉が、彼女には「距離」を感じさせてしまったのかもしれません。
よくよく考えてみると、その友人は本当に私の幸せを願ってくれていたのだろうか?と、疑問に感じるような場面も思い出されます。私自身「人を信じやすい」ところがあって、他人のことを肯定的に見てしまうことが多かったです。「この人が私のことを悪く言うわけがない」とか、「きっと相手にも事情がある」、「こんなこと言ってくれるんだから、私のことを大切に思ってくれているに違いない」、そんなふうに、違和感を感じないように自分を納得させていたのかもしれません。
しかし、その友人たちが離れていったことで、私は初めて友人たちの「本質」に気づくことができたのだと思います。そしてそれは、私の人生にとって、とても大きな気づきとなりました。
3. 人それぞれのペースとタイミング

人にはそれぞれに成長や変化のタイミングがあります。そして、その成長や変化によって人との関係性が変化することは自然なことでもあります。そして、「離れていった人が悪い」というわけでもありません。ただ単純に「お互いの成長のタイミングやペース、そこから生まれる価値観の変化があった」、それだけなのです。なので、決して「どちらかが悪かったから人が離れていった」というわけではないのです。
人が離れていく時というのは、「あなたやあなたの人生がもっともっと研ぎ澄まされるため、あなたにもっともっと相応しい関係性が他にある」という意味を含んでいると私は思います。寂しさや悔しさ、辛い気持ちもあるかも知れませんが、去る者は追わず、ぜひ新しい出会いを楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。
5.結び

あなたは今、自分自身が誠実に付き合ってきた人があなたから離れていったことで、寂しく辛く、そして悔しい気持ちもあるかもしれません。でも、その人たちとの関係性の中で、楽しい記憶も感謝の気持ちもたくさんあったはずです。だからこそ、その時のあなたの誠実な気持ちは決して否定しないであげてください。あなたは誠実にその人と向き合った。それはとても美しいことだと私は思います。どうか、あなたの気持ちを大切に、これからも惜しみなく素直な自分を表現してください。あなたの新しい歩みは、必ず今よりも心地よい出会いに繋がっていくはずです。
今日も、最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまたお会いしましょう。
A bientôt 👋
CHIKAKO